シモンが幼少期を過ごした南フランスにちなんだ"Le Paysan"は、彼からのラブレター。彼を育ててくれた人々に、家族が誇る農村地域の遺産に、ゆったりとした日常を綴る詩に、そしてファッションという彼の夢に宛てた愛の手紙です。しっかりとした体験に根ざした空想のように、思い出と想像力が溶け合いコレクションが形作られます。JACQUEMUSの過去と未来の姿を織り交ぜつつ、控えめながら歴史を重ねたスタイルをあらためて讃えます。

ロランジェリーは、大地や農業と強く結びついた建造物。ここでは、野菜、果物、木々が大切に育てられ、最善の状態に維持されています。

ここはまさに、ジャックムス家と彼らが代々行ってきた収穫の文化、そしてシモンが初期コレクションでモチーフにした曾祖母のクレール・ジャックムスともつながる場所なのです。